フリーランスが住みたい家の賃貸契約を突破するための裏技

佐々木ののか

佐々木ののか

2020.06.21
フリーランスが住みたい家の賃貸契約を突破するための裏技 イメージ

フリーランスになると不便なことのひとつに、家の賃貸をするのが難しいことが挙げられます。

実際に、私もフリーランスになってから過去5年間で5回引っ越しした中で、住みたい家の審査が通らなかったことはないものの、「審査が通らないかも」と脅されたり、連帯保証人のほかに保障会社との契約や数種類もの収入証明を求められたりしました。

フリーランスというだけで難色を示す大家さんも中にいると聞きます。

ただし、一定の収入や支払い能力が認められれば、フリーランスでも家を賃貸することはそう難しくないことがほとんどです。フリーランス6年目になる私が、住みたい家を借りるためのポイントを自分や周囲のフリーランス仲間の経験からお知らせします。


▼ 目次
1. フリーランスが家の賃貸をするときに重視される点
1-1. 支払い能力があるか
1-2. 「初期費用を抑えたい」とアピールすると安くなる
1-3. 家賃やクレジットカードの滞納がないか
1-4. 身なりがきちんとしているか
2. フリーランスが賃貸しやすい物件
2-1. 審査を通過しやすい家賃は月収の20~25%
2-2. シェアハウスは審査が通りやすい
2-3. UR機構はフリーランスだからといって断られることはない
3. フリーランスが家を賃貸するために必要なもの
4. まとめ


フリーランスが家の賃貸をするときに重視される点

フリーランスが家の賃貸をするときに重視される点

支払い能力があるか

フリーランスが家の賃貸をするときに最も重視される点は、支払い能力があるかどうかです。

確定申告の書類などの収入を証明する書類や、銀行の預金残高のコピーなどで支払い能力を証明します。預金残高の金額の目安は、およそ家賃6ヵ月分です。

独立したての頃はフリーランスになってから収入を証明する書類がなく、また家賃6ヵ月分の預金残高もなかったため、一時的に両親からお金を借り入れて残高が増えた通帳をコピーして提出し、すぐにお金を返済したこともあります。

また、フリーランスという存在自体に不信感が強い大家さんの場合は、友人の会社に在籍していることにしてもらい、社会的信用を示したこともありました。

これらの方法は私の発案ではなく、賃貸会社のスタッフさんによるもの。

賃貸会社としても契約数を増やしたいので、大家さんの性格を鑑みつつ、長年の経験から審査が通りやすそうな方法を提案してきてくれます。

何か困りごとがあるときは率直に相談してみたほうがうまくいくことが多いです。
 

「初期費用を抑えたい」とアピールすると安くなる

収入証明は大前提ですが、お金に余裕があるように見せすぎると足元を見られ、初期費用をどんどん水増しさせられます。

初期費用の中には不要な項目も多いため、都度「これは何ですか?」と確認して削れないかどうか交渉することをおすすめします。

私がよくやっていたのは、「再来月に大きい入金があるが、今は手元に大金がないので初期費用をとにかく抑えたい」と言い続けること。

その結果、フリーレントを付けてくれたり、鍵交換代を項目から外してくれたりして、結果的に初期費用が10万円近く安くなったこともあります。

ただし、12~3月の引っ越しシーズンは賃貸会社も強気なので、こうした交渉は人の移動が少ない夏場がおすすめです。

交渉して食い下がられたときに「じゃあもう少し他の会社さんも見てゆっくり考えます」と言えば、好条件での契約を提示してくれます。
 

家賃やクレジットカードの滞納がないか

家賃やクレジットカードの滞納がないか

家賃やクレジットカードの滞納履歴があると、賃貸する際に一気に不利になると言われています。保証人が保証会社の場合、過去のクレジットカードの滞納履歴を調べられてしまうためです。

ただし、体感としては頻度が高くなければ、それほど深刻に捉えなくてもいい気がします。

私自身も家賃やクレジットカードの支払いをうっかり忘れてしまったことがありますが、保証会社から連絡がきた後すぐに支払っていたためか、賃貸物件の契約時に滞納について咎められたことは一度もありません。

もちろんないに越したことはありませんが、それほど神経質になる必要はないでしょう。
 

身なりがきちんとしているか

フリーランスに不信感を持っている大家さんには「一度会ってお話ししたい」と言われたこともあります。

賃貸会社のスタッフさんから礼儀を重んじる方だと事前にお話を聞いていたので、とにかく誠実さを意識して臨みました。

面談ではなく、内見時にご挨拶して仕事について聞かれる程度でしたが、「良い人そうで良かったわ」と安心されていました。年配の方だと特に、フリーランスが何なのかわからず、得体の知れなさが恐ろしかったのでしょう。

私は「代官山駅徒歩5分、3.8万円」というようなボロボロの家ばかり狙っていたので多少身なりが汚くても問題ありませんでしたが、いわゆる一般的な水準の家を借りる場合は見た目が重視される可能性もあります。

内見時は大家さんに顔合わせする可能性も考え、身なりを最低限整えていったほうが無難です。
 

フリーランスが賃貸しやすい物件

フリーランスが賃貸しやすい物件

審査を通過しやすい家賃は月収の20~25%

参照:https://blog.ieagent.jp/chie/freelance-shinsa-198212#chapter-3

賃貸の審査を通過するうえで収入や残高の絶対的な金額以上に、賃貸する家の家賃に対する相対的な金額がチェックされます。

つまり高い家に住みたければ、相応の収入が必要ということです。支払い能力を見られているため、当然と言えば当然です。

審査を通過しやすい家賃は、具体的に月収の20~25%と言われています。

月収30万円であれば、家賃6~7.5万円といったところでしょうか。私は月収60万円あった時期に家賃3.5~4万円の家ばかり住んでいたので審査が問題なく通ったということも大きいのでしょう。
 

シェアハウスは審査が通りやすい

フリーランスの知人には、シェアハウスに住んでいる方も多くいます。「家賃を抑えて立地条件や設備の良い家に住める」「寂しくない」といった理由が聞かれます。

また、シェアハウスの審査に通らなかった事例は聞いたことがないため、恐らく審査に通りやすいのでしょう。

シェアハウスは他の住人もいることから大家さん側のリスクヘッジがしやすいことが一因と考えられます。
 

UR機構はフリーランスだからといって断られることはない

参照:https://crowdtech.jp/blog/?p=4341#i-4

周囲のフリーランスで検討している人を見たことがありませんが、UR機構であればフリーランスだということを理由に入居を断られることもなく、連帯保証人も不要です。

しかし、「基準月収額が家賃の4倍、または33万円以上であること」もしくは「家賃の100倍以上の貯蓄があること」などの厳しい審査基準をクリアすることが要件です。

単身者の場合は基準月収額が25万円になったり、同居する親族との収入を合算した金額で判断してくれたりといった緩和条件もありますが、いずれも規定が細かく定められています。

まずは一般的な賃貸住宅から検討し、最終手段として検討し始めるくらいでちょうど良いでしょう。
 

フリーランスが家を賃貸するために必要なもの

フリーランスが家を賃貸するために必要なもの

フリーランスが賃貸を借りるために、以下のようなものが必要とされています。

・住民税課税証明書
所得証明書、収入証明書とも呼ばれる各自治体で発行されます。
 
・所得税納税証明書
税務署にオンラインまたは郵送で請求できます。
 
・銀行通帳の写しまたは残高証明
銀行で発行する貯蓄額を明示するための書類。
 
・身分証明書
 
・連帯保証人

家賃の3倍以上の安定した収入がある2親等以内の親族(父母、子、祖父母、孫、兄弟姉妹)
入居者が家賃を支払えなくなったとき、代わりに支払う人のこと。連帯保証人の手続きには、実印、印鑑証明、収入証明、住民票になるため、役所での書類発行が必須となります。
 
※連帯保証人が用意できないときは、保証会社を使いますが、フリーランスは両方が課せられる場合も多いです。

私も過去の引っ越しでは以下の書類提出を求められることがほとんどでした。会社勤めの場合は連帯保証人の記載だけで済むところを、フリーランスは保証会社も二重に付けなければいけなかったり、用意する書類が多かったりするなど、手間が多くかかります。

しかし、書類をきちんと揃えれば審査に通るとも言い換えられるので、辛抱強く頑張りましょう。
 

まとめ

フリーランスが住みたい家を賃貸するための裏ワザ

・収入証明書が出せない場合は一時的にお金を借り入れて残高を増やした通帳コピーを提出する
・夏の閑散期に「初期費用を抑えたい」と粘ると、好条件で契約しやすい
・フリーランスに不信感を抱く大家さんの場合は友人の会社に在籍していることにしてもらう
・審査前に大家さんに一度挨拶して安心してもらうのも方法のひとつ
・賃貸する家の家賃は収入の20~25%が目安
・シェアハウスは審査が通りやすい

フリーランスは家を賃貸する際に不利と言われますが、それはあくまで収入に対して高すぎる賃料の家に住む場合の話。

提出する書類が多くなることはありますが、経済面や人柄など、大家さん側の不安をひとつずつ潰していけば問題なく借りられる場合がほとんどです。

直近で引っ越しを検討している場合は、フリーランスになる時期を後ろ倒しにしたほうが面倒は少なく済みますが、家を賃貸することにそれほど怯える必要はありません。

佐々木ののか
この記事を書いた人

佐々木ののか

新卒入社のメーカーを1年で退社し、2015年からライター・文筆業をスタート。普段は「家族と性愛」を中心に執筆している。
 
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