【実録】0歳児ママのテレワークのリアル!実践で身につけた対策を紹介

東堂

東堂

2021.10.28
【実録】0歳児ママのテレワークのリアル!実践で身につけた対策を紹介 イメージ

テレワークが広く一般化した昨今。

働き方の多様化を受け、0歳児を自宅保育しながらのテレワークを検討中の方、あるいは実践中の方も増えたのではないでしょうか。

0歳児のお世話とテレワーク。かなり大変ではありますが、決して不可能ではありません。しかし、しっかりと対策を講じておかなければ、心身に大きな負担をかけてしまうことも。

この記事では、実際に0歳児を抱えてテレワークをしている筆者(フリーランスライター/4年目)のリアルをご紹介。実践を経て身につけた対策も記載していますので、ぜひご参考にしてください。


▼ 目次
1. 0歳児とのテレワーク、理想と現実はこんなに違った
1-1. 昼寝中に仕事ができるはず…
1-2. 起きている間も多少は仕事できるはず…
1-3. 夜はぐっすり寝てくれるから集中できるはず…
1-4. 時間さえ確保できれば仕事できるはず…
2. 【実録】3ヶ月児と3歳児ママの1日のスケジュール
3. 子育て中のテレワークを乗り切るための対策とアドバイス
3-1. スケジュールは十分に余裕を持って組んでおく
3-2. 日中はほとんど仕事ができないものと割り切る
3-3. 隙間時間にスマホでも仕事ができる環境を整えておく
3-4. ある程度生活リズムが整ってから仕事を再開することがベター
3-5. 抱っこ紐やメリーなどの育児グッズを活用する
4. まとめ


 

0歳児とのテレワーク、理想と現実はこんなに違った

まずは、テレワーク開始前に思い描いていた理想と、現実の違いをご覧ください。事前の見積もりが甘かったことが災いし、テレワーク再開直後、筆者はかなり苦労しました……。
 

昼寝中に仕事ができるはず…

残念ながら、日中はほとんど仕事ができないというのが現実です。

0歳児、とりわけ月齢の浅い赤ちゃんは、1日に何度もお昼寝を繰り返します。でも、だからといって「お昼寝中は自由だ!」なんて思ったら大間違い。

寝かしつけには時間がかかるし、体力もごっそり奪われるし、細心の注意を払ってベッドに置いても背中スイッチで目覚めるし……。

たとえ赤ちゃんが眠ってくれたとしても、大抵の場合、筆者は抱っこや疲れで身動きが取れず、とてもじゃないけど仕事ができる状態ではありませんでした。

 

起きている間も多少は仕事できるはず…

ならいっそ起きている間に……と思ってもまずうまくいきません。

月齢が浅い赤ちゃんはまだまだ一人遊びが上手ではなく、大人が関わっていないとすぐに泣き出してしまうためです。

成長とともに一人遊びができる時間も伸びてきますが、その頃になるとハイハイや掴まり立ちが始まり、とても目を離せる状態ではなくなってしまいます。

筆者自身も、赤ちゃんが起きている間は一緒に遊んだり、お散歩に出かけていたりで、まったく仕事はできずにいます。

 

夜はぐっすり寝てくれるから集中できるはず…

夜は眠るもの、という考えは大人のもので、赤ちゃんにはまず通用しません。

むしろ、生後3ヶ月頃までの赤ちゃんは、昼に寝て夜に活発になる「夜行性」タイプである場合も多いんです。

夜であっても頻繁に起きて寝てを繰り返し、そのたびに授乳やオムツ替え、寝かしつけなどのお世話に時間を取られますので、まず集中することは不可能でしょう。

タスクが山盛り残っているのに、夜通し抱っこと授乳を繰り返し、気付けば空が白み始めていた……という日もしょっちゅうです。

 

時間さえ確保できれば仕事できるはず…

運良く上手に寝んねしてくれたり、長時間一人遊びしてくれて手があいたとしても、仕事が進められるとは限りません。昼も夜も休みなく赤ちゃんのお世話に勤しむ毎日は、それはもう大変なもの。

仕事での徹夜であれば、2日でも3日でも平気だったはずなのに……。赤ちゃんのパワーって、本当にすさまじいですよね。

疲労困憊の状態では、まず仕事なんてできません。たとえパソコンに向かったとしても、ほとんど集中できないでしょう。そうこうしているうちに、また寝室から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて……。

0歳児を抱えてのテレワークに慣れないうちは、そんな日々の繰り返しでした。

 

【実録】3ヶ月児と3歳児ママの1日のスケジュール

厳しい現実に直面し、一時は仕事を諦めようかとも思った筆者ですが、コツを覚えた今では、ほぼほぼ無理なくテレワークに臨むことができています。

それでは、3ヶ月児と3歳児(どちらも女児)を抱える筆者自身のスケジュールを見てみましょう。

7:00
長女・筆者起床。長女と一緒に朝食をすませる。
8:00
着替えや身支度をすませ、次女を起こして授乳。
8:30
長女を保育園に送った後、掃除洗濯などの家事をすませる。
9:30
次女と散歩がてら児童館や買い出しへ。
11:00
次女を授乳で寝かしつけ、メールチェックなどの軽めのタスクをこなす(10分程)。
12:00
昼食。
13:00
次女を授乳で寝かしつけ、余裕があれば、すでに構成が固まった記事の執筆を進める(30分程)。疲れている場合は一緒にお昼寝。
14:00
次女と遊びつつ、合間合間に夕食の準備。
16:00
次女を授乳で寝かしつけ、夕食の準備をすませる。
17:00
長女を保育園に迎えに行き、家の中で一緒に遊ぶ。
18:00
長女・次女と一緒にお風呂に入った後、次女を授乳で寝かしつけ。
19:30
夕食の仕上げをし、長女・夫と一緒に夕食。
20:30
長女の寝る支度をし、寝かしつけ。
21:00
コーヒーを飲み、しばし一服。
21:30
仕事再開(1~2時間程)。途中で次女が起きたら適宜授乳、寝かしつけ。
24:00
食器の片付け、風呂掃除などを済ませて就寝。その後朝まで、次女が起きたタイミングで適宜授乳、寝かしつけ。

 

次女の眠りが浅く、睡眠時間も短い朝寝・昼寝の時間には、あまり頭を使わずにすむ軽めのタスクを。比較的ぐっすり眠ってくれる夜の時間にはガッツリめのタスクを持ってくるよう、意識しています。

……というのが理想のスケジュールですが、実際にこの通りに進むことはまずありません。

いくら頑張っても全然寝てくれなかったり、5分も経たずに起きてしまったり、虫の居所が悪いのか泣きっぱなしの日も珍しくありません。

朝寝・昼寝のタイミングで仕事を進めようと思うものの、次女が起きていたり、疲れきっていて仕事がまったく手に付かない、なんてこともしょっちゅうです。

あくまで目安として1日のスケジュールを考えておくのもいいですが、赤ちゃんとの生活に「スケジュール通り」という言葉はまず通用しないということを理解しておきましょう。

 

子育て中のテレワークを乗り切るための対策とアドバイス

長女、次女ともに生後1ヶ月の時点で仕事を再開している筆者。

そんな筆者自身が実践している「子育て中のテレワークを乗り切るための対策とアドバイス」は以下の5つです。

スケジュールは十分に余裕を持って組んでおく

日中はほとんど仕事ができないものと割り切る

隙間時間にスマホでも仕事ができる環境を整えておく

ある程度生活リズムが整ってから仕事を再開することがベター

抱っこ紐やメリーなどの育児グッズを活用する

 

スケジュールは十分に余裕を持って組んでおく

5つの対策・アドバイスを列挙しましたが、ほぼほぼこれがすべてといっても過言ではありません。

赤ちゃんのお世話と仕事を同時進行させるわけですから、当然、出産前と同じスケジュール感で進めることはまず不可能です。

そのため、0歳児を抱えてのテレワークを乗り切るためには、とにもかくにも、十分すぎるほどの余裕を持って仕事に臨むこと。これを置いて他にありません。

とりわけ、上のお子さんがいて保育園や幼稚園などに通園している場合、園から病気をもらってくることも多いため、よりいっそう余裕を持ったスケジューリングが求められます。

筆者自身も、つい最近、長女が持って帰った風邪で40℃を超える高熱を出し、実に半月近くも仕事ができない状態に陥りました。

もともとかなり余裕を持ったスケジュールにはしていたものの、半月も動けない状態が続くとさすがに詰まってしまい、結局、クライアント様に納期をずらしていただく羽目に……。

とても優しいクライアント様だったためトラブルにはなりませんでしたが、納期に厳しいクライアント様の場合だとこうはいきません。

改めて、余裕をたっぷり設けたスケジューリングの大切さを知った出来事でした。

 

日中はほとんど仕事ができないものと割り切る

月齢が浅いうちはお昼寝時間が短く、月齢が進むと今度はお昼寝自体が少なくなるため、日中はほとんど赤ちゃんのお世話に費やされることになります。

合間合間に家事をこなさなければならない方も多いことでしょう。

そんな状態で、日中に仕事も進めようとするのは至難の業。正直、体がいくつあっても足りません。

日中も仕事をしようと思うと気が焦ってしまいます。予め、日中はほとんど仕事ができないものと割り切ってしまい、赤ちゃんとの時間を存分に楽しむようにしましょう。

 

隙間時間にスマホでも仕事ができる環境を整えておく

「とはいえ仕事も進めなきゃ!」という方には、隙間時間を活用したスマホでのお仕事がおすすめ

コミュニケーションツールのアプリやGoogleドキュメントなどの作業用アプリを入れておけば、スマホでもストレスなく仕事が進められますよ。

筆者は、コミュニケーション用に「Gmail」と「ChatWork」、「Slack」。作業用には「Googleドキュメント」と「Googleスプレッドシート」を入れています。

Gmailなどは、クライアント様とのコミュニケーションを取るために活用しています。

週に1度は、ChatWorkのビデオ会議ツールを用いてオンライン会議も行っています。0歳児の育児中であることは事前にお伝えし、ご了承も得ていますので、途中で泣き出してしまっても落ち着いて対応させてもらえていますよ。

筆者はライターですので、Googleドキュメントで記事を執筆しています。

基本的にはPCからGoogleドキュメントを開いて執筆しますが、納期が迫っている時などは、スマホのGoogleドキュメントアプリからも執筆しています。

Googleドキュメントであれば更新内容がオンライン上で同期されますので、複数のデバイスからでも不自由なく更新ができて大変便利です。

 

ある程度生活リズムが整ってから仕事を再開することがベター

きめ細やかなお世話が求められる0歳児育児。

とりわけ、頻回授乳が必要となる0~3ヶ月頃の間は、ほとんど仕事をする余裕もないというのが現実です。

筆者は赤ちゃんが生後1ヶ月のタイミングで仕事を再開し、徐々にタスク量を増やしていきましたが、実際のところ、生後2ヶ月頃までの間はかなり心身に負担がかかっていました。

1日のうち6時間以上を授乳に費やし、睡眠は30分~1時間程度の細切れを2,3回ほど取る程度。

加えて、上の子のお世話や家族全員の食事の支度、後片付けなどがありますので、パソコンを開く頃にはすっかり目が据わってしまっていました。

3ヶ月を過ぎた今は、少しずつ夜にまとまって寝てくれるようになり、昼寝のタイミングも整ってき始めたので、ある程度落ち着いて仕事に臨めるようになったと感じています。

特に理由がないのであれば、無理に早いタイミングで仕事を再開するのではなく、赤ちゃんとの生活に慣れてからの再開をおすすめします。

赤ちゃんの多くは生後3~4ヶ月頃から徐々に生活リズムが整い始めますので、その頃までは、赤ちゃんとの時間を存分に満喫してはいかがでしょうか。

 

抱っこ紐やメリーなどの育児グッズを活用する

どうしても進めなきゃならない仕事があるのに寝てくれない、置くと泣いてしまうので動けない、という場合には、抱っこ紐やメリーなどの活用がおすすめです。

筆者は長女のときからエルゴの抱っこ紐を愛用しています。立って抱っこをしたまま仕事していると、いつの間にかスヤスヤ眠っていることも。

寝かしつけようと必死な時には全然寝てくれないのに、赤ちゃんって本当に不思議ですよね。

 

まとめ

0歳児とのテレワークのリアル、伝わりましたでしょうか?

自宅保育とテレワークの両立は、想像よりもずっと大変なもの。加えて0歳児ともなれば、その過酷さは輪をかけて強烈になります。

もし、あなたが0歳児を抱えてのテレワークを検討中、あるいは実践中で行き詰まっているのであれば、まず第一に、現状の仕事量を見直してみてはいかがでしょうか。

そして、減らせるものはなるべく減らし、十二分に余裕を持った状態で仕事に臨める環境を整えてみてください。

きっと、今よりもずっと穏やかな気持ちで日々を過ごせるようになりますよ。

 

東堂
この記事を書いた人

東堂

読書好きが高じて小説家デビューを果たした物好き。クラシック音楽とお菓子作りを好みます。