嫌いなテレワークとうまく付き合うには?ストレスの原因と対策を知ろう

東堂

東堂

2021.05.17
嫌いなテレワークとうまく付き合うには?ストレスの原因と対策を知ろう イメージ

生産性が上がる、ワークライフバランスが整うなどの理由で、多くの人から歓迎されているテレワーク。しかし、中にはどうしてもテレワークが嫌いに感じてしまう人もいらっしゃるようです。

この記事では、テレワークが嫌いな人に向けて

・テレワークを嫌いに感じている人の現状
・テレワークが嫌いな理由
・テレワークが嫌いな理由ごとの対策

をご紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。


▼ 目次
1. テレワーク勤務者の約6割がストレスを感じている
2. テレワーク勤務者が感じる主なストレス要因
3. こんな人はテレワークを嫌いになりやすい
4. ストレス要因別!テレワークが嫌いな人向けの対策
4-1. テレワーク勤務中の雑談がない人
4-2. テレワーク環境が整っていない人
4-3. 勤務時間外にもつい仕事をしてしまう人
4-4. 仕事とプライベートがごちゃまぜになっている人
4-5. テレワーク勤務によって運動機会が大きく減少した人
5. まとめ


 

テレワーク勤務者の約6割がストレスを感じている

新型コロナウイルスの蔓延による外出自粛の動きを受け、多くの企業がテレワークの導入を実施している昨今。

「通勤退勤のラッシュで疲弊することがなくなった」
「煩わしい人間関係から開放され、生産性が高まった」
「テレワークによってワークライフバランスが整った」

などの好意的な意見が取り沙汰される一方で、テレワークによってストレスを感じるようになった人も少なくありません。

株式会社リクルートキャリアの調査によると、テレワーク経験者の約6割が「テレワーク開始前にはなかった仕事上のストレスを感じたことはありますか?」という問いに対し、「強く感じた/やや感じた」と回答。

過半数を超える多くの人が、テレワークによって新しいストレスと向き合わざるをえない現状が明らかになりました。
 
 

テレワーク勤務者が感じる主なストレス要因

いったい、テレワークの何が勤務者にストレスを与えているのでしょうか。

株式会社LASSICの調査によると、テレワークによるストレスの理由TOP5は以下のようになりました。

1位:仕事とプライベートの区別ができない(男性:53.02%/女性:54.64%)
 
2位:上司、同僚とのコミュニケーションが取りづらい、減った(男性:39.66%/女性:37.70%)
 
3位:仕事の評価がどうされているのか不明瞭(男性:22.84%/女性:23.50%)
 
4位:長時間労働になっている(男性:21.12%/女性:24.04%)
 
5位:社内の情報、ノウハウの共有が難しい、少なくなった(男性:22.84%/女性:20.22%)
 
(複数選択可)

突出して高かったのは、1位の「仕事とプライベートの区別ができない」です。

男女ともに50%以上の人がテレワーク時のストレス要因として挙げており、特に女性においてやや比率が高い傾向が見られました。

また、オムロンヘルスケア株式会社の調査によると、テレワークによって感じた不調として「肩こり(68.1%)」「腰痛(54.6%)」「姿勢が悪くなる(52.7%)」を挙げた人が非常に多く、精神的なストレス以外にもテレワークが悪影響を及ぼしていることが伺えます。

街頭インタビューなどでは好意的な意見も多く見られるテレワーク。

しかし、こうした理由から「テレワークが嫌いだ」「テレワークが苦手だ」と感じる人も数多くいるということが分かりました。
 
 

こんな人はテレワークを嫌いになりやすい

具体的に、どんな人がテレワークを嫌いになりやすいのでしょうか。

ストレスの要因やテレワークによる不調を元に、テレワークを嫌いになりやすい人の傾向を洗い出してみました。

テレワーク勤務中の雑談がない人

テレワーク環境が整っていない人

勤務時間外にもつい仕事をしてしまう人

仕事とプライベートがごちゃまぜになっている人

テレワーク勤務によって運動機会が大きく減少した人

とりわけ「テレワーク勤務中の雑談がない人」は、アンケート調査によってテレワークによるストレスを受けやすく、かつ抜け出しづらいことが明らかになっています。

先程もご紹介した株式会社リクルートキャリアによる調査では、

・テレワーク開始前にはなかった仕事上のストレスを「強く感じた」「やや感じた」
・現在までにそのストレスを「解消できていない」「どちらかと言えば解消できていない」

の両方を満たす回答者の割合が、「雑談あり(63.2%)」と「雑談なし(77.3%)」の間で14.1ptと大きく差が出る結果に。

テレワークによって同僚と気軽に雑談できなくなったことが、新たなストレスの大きな要因となっていることが示されています。
 
 

ストレス要因別!テレワークが嫌いな人向けの対策

さまざまな調査やアンケートによって、ストレスや、肩こり・腰痛といった不調のために「テレワークが嫌い」だと感じている人は、かなりの数にのぼることが分かりました。

しかし、国が推奨する「新しい生活様式」や「働き方改革」でもテレワークが推奨されていることから、今後もテレワークを継続・導入する企業は増加していくことが考えられます。

これからの世の中に「新しい働き方」として定着していくであろうテレワーク。

「テレワークが嫌い」と感じてしまう方でもうまくテレワークと付き合うためには、どのような対策を行えばいいのでしょうか。

この段落では、ストレスの要因ごとにテレワーク生活を少しでも快適に過ごすための対策をまとめています。

「テレワークが嫌い」だとお悩みの方は、ぜひこの段落をご覧ください。すぐに取り入れられる対策もありますので、早速今日から実践いただけます。
 

テレワーク勤務中の雑談がない人

テレワークのために気軽な雑談がなくなったことは、思った以上に多くの人に悪影響を与えています。

普段あまり取り沙汰されることはありませんが、勤務時間に交わされる雑談は

・気分転換
・モチベーションの向上
・新しいアイデアの発見
・ノウハウの共有

など、さまざまな効果をもたらすとされています。

テレワークによってこうした雑談がなくなり、ストレスを感じている人は以下の対策が有効です。

雑談がなくなりストレスを感じている人の対策

 

雑談の意義について社内で共有し、積極的に雑談の機会を設ける

上司に相談し、コミュニケーションを多めに取ってもらえるよう働きかける

チャットツールなどを用いて頻繁にコミュニケーションを取るようにする

定期的にビデオ会議を行い、会議の前後に雑談の時間を設ける

とりわけ、メールや電話、ビデオ会議よりも気軽にコミュニケーションが取れる「チャットツール」の導入は、テレワークによる雑談不足の解消に大きく貢献してくれます。

私自身も、チャットツールを使い始めたことで「こんなことをいちいち訊くのは迷惑かな」という罪悪感が薄れ、積極的にコミュニケーションを取るようになりました。

その結果、コミュニケーション不足による認識の乖離が激減したことはもちろん、気軽に言葉を交わすことにより、テレワーク中の閉塞感や孤独感も小さくなったと感じています。
 
 

テレワーク環境が整っていない人

たとえ仕事内容は同じでも、オフィスと自宅では仕事環境が大きく異なります。オフィスでは当然のように配備されていた机も椅子も、テレワーク時には自前で用意しなければなりません。

オムロンヘルスケア株式会社の調査によると、テレワークによる自宅勤務中の主な姿勢として「机、椅子を使用している」と回答した人は67.6%。

「机を使用し床に座っている」人が23.5%、「机は使用せず床に座っている」人が5.0%と、一定以上の人が体に負担をかける姿勢でテレワークに臨んでいることが明らかになりました。

たとえ快適な椅子に座って仕事をしていたとしても、一日を終えると疲労感が募るもの。

にも関わらず、机も椅子もままならない状態で仕事しなければならないとなれば、疲労感が大幅に増し、「テレワークが嫌い」と感じてしまうのも当然です。

こうしたストレスへの対策は、なんといっても「テレワーク環境を整えること」が一番です。

テレワーク環境にストレスを感じている人の対策

 

テレワークに適した机や椅子を購入する

大型家具の購入や設置が難しいようであれば、快適な姿勢を支えてくれるクッションや座椅子を導入

自宅の通信環境が悪く、PCの動作が遅いことにストレスを感じているのであれば、WiFiなどのプランをグレードアップしてみる

「とはいえ、あれこれ購入したりグレードアップしたら家計が圧迫されるし……」

そうお考えの方は、ぜひ『テレワークで発生した費用はどこまで経費申請できる?具体的な計算方法を紹介』をご覧ください。

購入するものにもよりますが、テレワークにかかる費用は、基本的には企業が負担すべきと定められています。ぜひ、上述の記事をご覧いただき、一度お勤め先にご相談してみることをおすすめします。
 
 

勤務時間外にもつい仕事をしてしまう人

テレワークによって、自宅でいつでも「仕事ができてしまう」環境が整ったことで、勤務時間外にもつい仕事をしてしまう人が増えています。

もっと仕事を進めたい、仕事をきちんと仕上げたいという責任感が強い人にほど、こうした傾向がよく見られます。

私自身もそうでした。

夕食後に空き時間ができると「今のうちに仕事を進めておこう」。
休みの日でも、クライアントから連絡が入ると「PCがあるんだから返信しなきゃ」。

そんなふうに、自ら勤務時間外労働に勤しんでしまっていたのです。

勤務時間外にもつい仕事をしてしまう人の対策

 

勤務時間を過ぎたら必ずPCをシャットダウンする

ノートPCをお使いの場合は、シャットダウンしたPCをバッグなどにしまいこんでしまう

いつでも仕事ができてしまうから、つい気になってやってしまう。せっかくの休みなのに、義務感が邪魔をしてリラックスできない。

その勤勉さは誇るべきものですが、それゆえにストレスを募らせてしまっては本末転倒です。

テレワークによる勤務時間外労働を増やさないよう、勤務時間と時間外の区別は明確に引くようにしましょう。
 
 

仕事とプライベートがごちゃまぜになっている人

自宅でテレワークをしていると、仕事の合間に家事をしたり、家事の合間に仕事をしたりと、仕事とプライベートの時間がごちゃまぜになってしまいがちです。

「家にいるのだから」と家族から用事を言いつけられてしまうことにストレスを感じている方も多くいらっしゃいます。

仕事とプライベートがごちゃまぜになっている人の対策

 

タイマーなどを用いて仕事時間とプライベート時間のメリハリをつける

テレワーク中も勤務時間であることを家族に理解してもらう

可能であれば、テレワーク用の部屋を設ける

私自身もテレワーク勤務者ですが、タイマーを用いたメリハリが非常に役に立っています。

私が導入しているのは「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれるもので、”25分の作業&5分の休憩”の30分を1ポモドーロとし、4ポモドーロ(2時間)ごとに30分の休憩を取るというものです。

この休憩時間を家事やプライベートに充てることでメリハリがつき、テレワークに集中して臨むことができるようになりました。

5分と聞くと短く感じますが、洗面所やトイレを掃除したり、軽い洗濯物をたたむのにはちょうどいい時間。

5分の休憩時間にさっさと家事を済ませることでちょっとした運動にもなり、気分もリフレッシュできますよ。
 
 

テレワーク勤務によって運動機会が大きく減少した人

テレワークによって通勤退勤がなくなったことを歓迎する人は多いですが、その一方で、運動機会が激減してしまった人も多くいらっしゃいます。

運動不足がもたらす悪影響は
・肥満リスクの上昇
・生活習慣病リスクの上昇
・体の免疫力の低下
・ホルモンバランスや自律神経の乱れによる精神的不調
・血行の悪化による集中力の低下
など、実に多岐に及びます。

出社という外出機会を失ったことで自宅にこもりがちになり、日光を浴びる機会が減ってしまうと、こうした傾向により拍車がかかってしまいます。

運動不足になっている人の対策

 

一日に30分程度は散歩の機会を設ける

昼食の買い出しなどは徒歩で行う

休憩時間などにストレッチや準備体操を行う

ぜひ、朝の出社時間を散歩に充ててみてください。朝の光の中、爽やかな気持ちで体を動かせば、一日をすっきりした気持ちでスタートすることができますよ。

簡単なストレッチなどは、先程ご紹介したポモドーロ・テクニックの5分休憩の際に行うにもぴったりです。

おすすめのストレッチ方法は『首・肩こり、腰痛に悩むノマドワーカー必見のセルフケア』でご紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。

椅子から立ち上がり、肩甲骨を大きく回すだけでも気分と目がリフレッシュしますよ。
 
 

まとめ

この記事では、テレワークが嫌いと感じている方に向けて、その原因別の対策をまとめました。

世間からは軒並み好意的に受け入れられているテレワーク。しかし、何事も人によって向き不向きがあるように、テレワークにも向き不向きがあります。

もし、あなたが今「テレワークが嫌いだ……」と感じていたとしても、誰からも責められるべきではありません。

やるべきことは、あなたの抱えている「嫌い」という感情を少しでも軽減してあげること。「嫌い」の原因を取り除いてあげて、テレワークとうまく付き合える状態を作り上げることです。

そのための手助けとして、この記事が役立ちましたら幸いです。
 

東堂
この記事を書いた人

東堂

読書好きが高じて小説家デビューを果たした物好き。クラシック音楽とお菓子作りを好みます。