テレワークの在宅勤務で電気代はいくら増える?すぐできる節約法もご紹介!

アベケン

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2021.05.06
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新しい働き方として普及してきているテレワーク。通勤時間や準備の手間がなくなった一方、心配になるのが一日中家で仕事をした時の電気代です。

一日8時間ずっと照明とエアコンをつけパソコンで作業をした場合の電気代は、1日約200円。フルリモートで月22日働くと月4,000円前後。

本記事では、テレワークの在宅勤務にシフトした方々へ、すぐに出来る電気代の節約法をご紹介します。

また、そもそも増えた電気代は誰が負担するのか?会社が支給してくれるにしてもどうやって計算をすればいいのか?と言った疑問にもお答えしますので、ぜひご参考ください。


▼ 目次
1. 電気代はどのくらいかかるの?
1-1. 電気代の計算方法
1-2. 8時間勤務の場合は月4,000円前後
1-3. エアコンの電気代は一番お金がかかる
2. 今日からできる節約法
2-1. エアコンは効率的につかう
2-2. 照明代の節約法
2-3. 細かい部分も節約する
2-4. 筆者が行っているテレワークでの節約法
3. 誰が負担するのか?
3-1. 原則的には雇用者が払うべき
3-2. 実際の負担割合とは
4. まとめ


電気代はどのくらいかかるの?

総務省が国民生活の実態を把握するために実施している「家計調査報告(家計収支編)」では、2020年は2人以上の世帯で光熱費・水道費が実質増加したことが明らかにされています。

では、テレワークで使うパソコン、照明やエアコンなどの電気代は具体的にいくら増加しているのか?1日8時間働いたとして、それぞれの電気代がいくらになるのか見ていきましょう。
 

電気代の計算方法

電気代の計算は、以下の計算式になります。

使用した電気の量(kWh)×料金単価

各社料金プランは異なりますが1時間で使用した電気の値段(1kWh)は27~30円。
今回は計算しやすく1kW30円、1日8時間仕事をしたとして計算しましょう。

パソコンの消費電力

・ノートパソコンで20~50w、8時間の使用で4.8円~12円。

・デスクトップパソコン50~120w、8時間の使用で12円~28.8円。

エアコンの消費電力

610w~630w、8時間の使用で146.4円~151.2円。

照明の消費電力(8畳で計算)

・蛍光灯は約80kwなので、8時間の使用で19.2円。

・LEDは約40kwなので、8時間の使用で9.6円。

 

8時間勤務の場合は月4,000円程度

細かい条件の違いはありますが、テレワーク時のパソコン、エアコン、照明の電気代は合計すると1日172.8円~211.2円になることがわかります。

フルタイムで22日働いたとして月4,000円前後

実際のテレワークでは、通勤がなくなったことや季節により使用家電も増えるため、電気代も月4,000円以上かかっているでしょう。

パソコン ノートパソコン:4.8円~12円
デスクトップパソコン:12円~28.8円
エアコン 146.4円~151.2円
照明 蛍光灯:19.2円
LED:9.6円

 

エアコンの電気代は一番お金がかかる

1日在宅勤務でテレワークをした時にかかる電気代が172.8円~211.2円のうち、電気代が146.4円~151.2円かかっているエアコンを節約することが一番の節約に繋がります。

ただし、室温を適切に保たないと集中力も下がりやすいので、真夏の暑い日にエアコンを使用しないなどの極端な方法は良くありません。

オフィスの温熱環境が作業効率及び電力消費量に与える総合的な影響」によると、室温が25.0℃から27.5℃に変化することで作業効率は4.0%低下するとされています。

快適な温度を維持しつつ、無駄遣いをなくし、エアコンの電気代を節約していく必要がありますね。
 
 

今日からできる節約法

テレワークで消費量が多い使用が多いエアコンや照明を中心に節約法をお伝えします。どれもちょっとした工夫なのですが、それらを組み合わせると効果的に節約できますよ。
 

エアコンは効率的につかう

テレワークで1日中家にいる場合、エアコンは自動運転にする方が消費電力を抑えられます。ちょっとした用事などで外出する際は30分程度であれば、エアコンを切るよりもそのまま稼働させておいたほうが良いです。

同時にサーキュレーターを使用することで空気が循環するためエアコン効率が上がります。テレワーク中、ノートパソコンが熱くなったときに直接向けて室内の温度上昇を防ぐために使っても良いでしょう。

また、月に1〜2回ほどエアコンのフィルターを掃除するのも効果的です。

実際に、フィルターが目詰まりしているエアコン(2.2kW)とフィルターを掃除したエアコンを清掃した場合では、年間で約860円節約になるという経済産業省資源エネルギー庁のデータもあります。

面倒な作業かと思われがちですが、定期的に掃除をすればそこまで汚れず軽くシャワーで流すだけでOKなので、作業に煮詰まったときの気分転換程度の時間で行うことができます。

室外機の吹き出し口に物があると冷暖房の効果が下がるので気をつけましょう。雪の時などは周囲が塞がれていることがあるので注意が必要です。

また、窓に断熱シートを貼り、遮光カーテンを設置するなど、外からの熱の侵入を防ぐことで室内の温度変化が抑えられてエアコン効率もアップします。
 

照明をLEDに交換する

電気代の計算方法でご紹介した通り、蛍光灯を8時間使うと19.2円かかるのに対して、LEDは8時間で9.6円と約半額です。

また、蛍光灯の寿命が約1万3000時間に対して、LED電球の寿命は約4万時間と2倍以上長持ちするので、交換頻度が少なくて済み結果的には節約に繋がります。

日当たりの良いところに作業スペースを設置すると照明をつけなくても仕事ができますし、明るい時間に作業をするようになるので自然と生活のリズムが整います。
 

細かい部分も節約する

消費電力が大きい家電から対策をしていくのは大切ですが、細かい節約を積み重ねることでも効果が出てきます。

例えば、パソコン液晶の輝度です。パソコンで電気代が一番かかるのは液晶なので、輝度を下げることで節約になります。キーパットに光る機能もある場合は切りましょう。

便座の温度を変化させるのにも電気代がかかるので、使っていないときは便座の蓋をしめて温度を下げないようにするのも効果的です。

現在は複数ある電力会社の様々なプランがありますので、夜型の人は電力消費量が減る夜間の電気代が安くなるプランを選ぶなど、自分のライフスタイルにあわせて最も経済的なプランを選んでも良いですね。
 

筆者が行っているテレワークでの節約法

テレワークを行う場所・環境を変えた

筆者は寝室として使っている部屋の一区画をテレワークのスペースにしています。エアコンの電気代は空間のサイズに依存するのでリビングなど開けた空間で作業するよりも狭い部屋の方が節約になります。

また、作業をする際は、視界の中にテレビなどの集中力を妨げるようなものをなくして、作業に集中できるようにします。

作業環境を整えることは面倒だし手間かもしれませんが、中・長期間のテレワークを考えると、思い切って作業環境を整えたほうがその後のテレワークで電気代の節約や作業効率のアップにつながると思いますよ。

テレワークのアイテムにも工夫を

テーブルも可動式に変えて、時間帯によって明るい場所に移動して照明を極力使わないようにしています。

パソコンに負担がかかる作業がある場合は、下に保冷剤に引くことで発熱に対する対策に。

冬場は電気毛布を使うことでエアコンの使用量を減らしています。頭が温まることがないので、スッキリとした思考で作業が出来ます。

テレワークは早めの時間帯がおすすめ

夏は、涼しい朝早めの時間から作業を始めれば、エアコンの使用時間を減らすことができるのでおすすめです。
 
 

誰が負担するのか?

そもそもの話ですが、オフィスで働いていた時は気にしなかった電気代は、誰が負担するものなのでしょうか?

テレワークでの電気代は誰が負担するものなのか、国の資料をもとに調べてみました。
参照:厚生労働省「自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備
 

原則的には会社側が払うべき

厚生労働省が出している「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」にはテレワークをする際に、会社側が作業環境を適切な衛生基準に保つように記載されています。

具体的な作業環境の適切な衛生基準は「自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備」に記載があり、室温を適正(17~28℃)に保つことや照明などの明るさにも触れられています。

会社には働いてくれる社員には働く環境を与える義務があるということです。

負担割合の計算法

領収書がない電気代はどうやって計算して請求すればいいのか、国税庁の資料をもとに計算していきます。
参照:「在宅勤務に係る費用負担等に関するFAQ(源泉所得税関係)

1ヶ月の電気代×テレワークをしている部屋/総床面積×テレワーク日数/勤務日数×1/2

1ヶ月の電気代が4,000円で総床面積の2LDKの1部屋でテレワークをしているとして、貰える金額は500円です。

また、現実的には業務使用分との日常使用分の切り分けが困難なため毎月一定額を在宅勤務手当や補助金として支給している企業が目立ちます。

貰えるのは嬉しいけど、結局はほとんど自分で払う必要があるので節約の必要性がありますね。
 
 

まとめ

テレワークの在宅勤務でフルタイム働くと、電気代は1日約200円、1ヶ月4,000円前後も増加します。

会社が電気代を経費として負担してくれる場合はありますが、その場合でも多くて1/4なので自分で払う必要があるのが大部分です。

今回お伝えした節約法は、今日からでも始められるものが多いです。長期になるほど差が開いてくるので、取り入れられるものから取り入れてみてはいかがでしょうか。
 

アベケン
この記事を書いた人

アベケン

仕事が多忙な妻のかわりに、育児と家事をするフリーライター。生活の知恵や資産運用関連のライティングを得意としています。